SBI証券待望の米国株アプリが登場!メリットと注意点を解説!

米国株

2021年4月9日にSBI証券から米国株取引アプリがリリースされました。

Yahoo Finance

SBI証券 米国株アプリ

価格:無料

これまではお世辞にも使いやすいとは言いにくいWEBサイトから注文する必要があったので、とても嬉しいニュースですね。

私が初めて米国株を買ったのはSBI証券だったのですが、スマホアプリがあることと注文方法の豊富さからマネックス証券に乗り換えていました。

できれば為替手数料の安いSBI証券を利用したいと思っていたので早速試してみたところ、メリットとデメリットが分かってきたのでご紹介します!

SBI証券米国株アプリのオススメポイント!

まあまあ使えるチャートツール

個別銘柄の詳細画面に表示される株価チャートには、移動平均や一目均衡表といった標準的な指標を表示する機能が備わっている。

お絵かきツールにフィボナッチ・リトレースメントが利用できるのが嬉しいポイント。

また、株価チャートの他に出来高やMACD、RSIといったサブチャートを2つまで表示できる。

テクニカル分析に必要な最低限の機能が利用できるようになっている。

本格的なチャート分析はTradingViewに任せるとして、出先でも気軽にチャートを確認できるのはメリットと言っていいでしょう。

TradingViewは高機能であるが故にスマホの小さい画面だと操作しにくい欠点があるんですよね。
タブレットだと使いやすいんでしょうか?

本日の注意銘柄が確認できる!

「本日の注意銘柄」は確認を怠ると大惨事になりかねない大事な情報です。

最悪の場合、保有銘柄が上場廃止となるのにも関わらず、気づかずに期限を迎えて紙くず同然になる、なんてことも考えられます。

保有銘柄が株式交換で買収されるときも、そのまま株を保有していたら親会社の株が一般口座に入るため、損益計算や確定申告が面倒になります。

大企業のニュースは耳に入りやすいですが、ニッチな銘柄のニュースは一般には報じられないことが多いです。

重要情報の取りこぼしを防ぐためにも「本日の注意銘柄」は日常的に確認するべきだと思っています。

このSBI証券米国株アプリでは、「メニュー」タブから「本日の注意銘柄」をタップすることで、アプリ内で情報の確認ができます。

アプリ内からアクセスできることで、気軽に確認できるようになるため、面倒くさがりさんでも確認しやすいのでは無いでしょうか?

会社概要・業績が確認できる!

銘柄詳細画面では、その会社の事業内容やPER等の基本情報や、財務諸表が確認できます。

「当たり前の機能」と思われるかもしれませんが、マネックス証券のアプリ「トレステ」では確認できないんですよね。

こういった情報は【米国株】ポートフォリオ管理におすすめのアプリベスト5+αで紹介したアプリで確認することが多いですが、売買アプリでも確認できるに越したことは無いですよね。

買付・売却画面でチャート表示できる!

売買画面の上部に株価チャートが表示することができます。

これは楽天証券にもマネックス証券にもない地味に便利な機能です。

基本的に売買を行う際は、事前に発注価格を決めていると思いますが、チャートが確認できることで発注内容の最終確認がしやすくなります。

不安症な私は注文前にチャート画面に戻って再確認をしてから注文!という行動を取ることがよくあるので助かってます。

SBI証券WEBサイトへのシングル・サインオンに対応!

アプリのメニュー画面から「外貨入出金」等の上部に配置されているボタンをタップすることで、SBIの証券のサイトをログインした状態で表示します。
ちなみになぜか画面中段の「サイトへ」ボタンではログインしていない状態でサイトを表示します。

SBIの日本株アプリでは対応していませんでした。

楽天証券の「iSPEED」でも自動でログインしてくれるのですが、サイトにアクセスしたいときにはわざわざアプリを経由するくらい便利です。

サイトへのログインって地味に面倒な手順なのでありがたい機能の一つですね。
これだけでもイントールする価値があります。

SBI証券管理外の銘柄も損益管理可能!

他の証券会社で保有している銘柄についても管理することができるリストを作成できます。

正直あまり使いやすいとは言えないのですが、あって困るものでは無いのでメリットに挙げました。

こういったポートフォリオ管理も以前紹介したアプリのほうが効率的に管理できるのでオススメです。

SBI証券米国株アプリのここがダメ!

設定しだいではセキュリティがヤバい!!

証券会社のWebサービスは大金を扱います。

そのため当然高いセキュリティが求められます。

ですが、SBI証券に限らず各社の取引アプリでは「ログインパスワード」だけではなく、絶対に流出してはイケない「取引パスワード」まで記憶させることができます。

パスワードを記憶させるとパスワードを知らない第3者でも株の売買ができてしまいます。

このSBI証券米国株アプリでも例のごとくパスワードの保存ができます。

試しに記憶させてみました。

端末のロックでセキュリティを使用するようオススメされます。

金融系サービスは最も高いセキュリティが求められます。
そんなサービスが外部にセキュリティ管理を丸投げしてはいけないと私は考えています。
リテラシーの低い利用者の場合は端末ロックすらかけないかもしれません。
どんな使われ方をしても一定以上のセキュリティは担保できるようにするべきです。
少なくともパスワードロックをお勧めするレベルでは足りません。

パスワードを記憶した場合は生体認証やPINコード認証でログインするようにしたらいい話ではないでしょうか。
私はシステムエンジニアの端くれですが、簡単に実装できる機能です。
というか、SBI証券の日本株アプリでは生体認証に対応してたのになんで消した・・・

必ず何らかのロックはかけるようにしましょう・・・

銘柄ごとのニュースが読めない・・・

銘柄詳細画面で確認できる情報は株価とファンダメンタルズ情報のみです。

その銘柄に関連するニュースは見ることができません。

楽天証券の「iSPEED」では確認することができます。

この点については楽天証券に軍配が上がります。

まとめ

セキュリティを激甘設定にできること以外は十分に使えるアプリに仕上がっていると感じました。

操作性もかなり高く、ストレスなく使用することができそうです。

ただ、ネット証券3社の中で最後発となるアプリであっただけに期待が大きかったですが、楽天証券の「iSPEED」に情報量の点で大きく負けています。
「iSPEED」以上「トレステ」未満、という印象です。

各社の特徴をまとめるとこんな感じでしょうか。

ネット証券3社の特徴
  • SBI証券:為替手数料は最安。アプリはそこそこの機能性を持っていて悪くない。
  • 楽天証券:為替手数料は最高。アプリは情報量が多く一番良い仕上がり。
  • マネックス証券:為替手数料はホドホド。アプリは売買専用。注文方法が多いのが最後の砦。

現時点では楽天証券の「iSPEED」やその他アプリで情報収集をして、売買はSBI証券のアプリで行う、という運用がオススメです。

私もしばらくはSBI証券を使用していこうと思います。

まだリリースされたばかりのアプリなので、少しずつ改善していってくれることに期待しましょう。

マネックス証券は何か手を打たないと顧客が逃げるんじゃないかな。

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