今話題のバーチャルスニーカーとは?

NFT

日本初のバーチャルスニーカーが約118万円で取引されるなど、バーチャルスニーカーが話題になっています。

AIR SMOKE 1™ / 1Block

バーチャルウェア自体は数年前から存在していました。

世界初のNFTなバーチャルウェアは2019年5月に約100万円で落札されています。

デジタル上でしか着ることのできない衣服にどんな価値があるのでしょうか?

今回は以下の疑問について解説します。

  • バーチャルスニーカとは何なのか?
  • 数百万円を支払う価値のあるものなのか?

NFTってなに?

バーチャルスニーカーの説明をする前にNFTについて説明する必要があります。

NFTは「Non-fungible token」の略語です。

日本語に訳すと「代替不可なトークン」となります。

もう少し砕いて言うと「唯一無二なモノ」を指します。

例えば金(Au)はNFTなものでしょうか?

Aさんの持っている金1グラムとBさんの持っている金1グラムは同じ価値を持っています。
お互いの金を交換してもお互いに損も得もしません。
更に金はただの元素ですのでシリアルナンバーもなく、造形を考えない場合は区別することはできません。
つまり代替可能なものと言えます。

なので金はNFTではありません。

ではモナリザはどうでしょうか?

モナリザはこの世に1点しかありません。
どれだけ精巧なコピーを作ったとしても全く価値が異なります。
本物のモナリザを精巧なコピーと交換する人はいないでしょう。
つまり代替不可なものであると言えます。

なのでモナリザはNFTです。

NFTとは「全く同じ価値を持つものが自身以外に有り得ないモノ」と言えるでしょう。

バーチャルスニーカーってなに?

NFTとは何かが分かったところで、今回の本丸であるバーチャルスニーカーについて説明します。

バーチャルスニーカーはブロックチェーンで管理される「偽造不可な識別番号」を持った他人に譲渡可能なスニーカーのデータです。

バーチャルスニーカーの特徴
  • ブロックチェーンを使用した「偽造不可な識別番号」を持つ
  • 他人に譲渡・売却が可能
  • スニーカーのグラフィックを持つデジタルデータ

バーチャルスニーカーの価値

バーチャルスニーカーの実体はただのデジタルデータです。

これのどこに数百万円の価値があるのでしょうか?

「こんなものを所有しても意味がない。」と思われるかもしれません。

でも本当にそうでしょうか?

例えばエアジョーダン、高いものは10万円以上で取引されます。
これは需要に対して供給が少ないことで価格が上昇するためです。

誰でもエアジョーダンを買えるだけの供給量があれば定価以上で取引されることは無いでしょう。

つまり希少性が価値を高める重要な要素となります。


バーチャルスニーカーは複製することのできない識別番号を持っているので、本物と偽物を誰でも簡単に判別することができます。

デカデカと「偽物!」と書かれた偽造ブランドバッグを持ち歩く人はいないですよね。
偽造されたバーチャルスニーカーに価値はありませんが、ブロックチェーンを用いることで偽造を困難にしています。

また、バーチャルスニーカーの生産数は発行元が自由に決められます。

そのため容易に希少性をコントロールすることが可能となるわけです。

バーチャルスニーカーの需要

バーチャルスニーカーに希少性を持たせたところで、欲しいと言う人はどれだけいるのでしょうか?

ただのデータに何百万円も出すなんておかしい!

そう感じる人は多いと思います。

でもソシャゲで好きなキャラクターを出すために何十万円~何百万円を出す人が居ることも事実です。

ソシャゲのキャラクターは基本的にはNFTではありません。
識別番号なんてついて無いにも関わらず高額をかけて手に入れたい人が居るんです。

これだけでもバーチャルスニーカーが数百万円と言われても納得感が出てきたのでは無いでしょうか?

現時点ではバーチャルスニーカーを現実世界で履いて歩き回ることはできませんが将来的には履けるようになるでしょう。

IT技術は今もなお急速に進化しています。
きっと遠くない未来に拡張現実(AR)が実用化されます。

ARが実用化されたときにファッションがデジタル化することは十分に考えられます。

つまりバーチャルスニーカーが履けるようになるわけです!
実用性が生まれれば需要は一気に高まります!

世界に1点しか無いスニーカーとなればいくら出してでも欲しいという人も出てくるかもしれません。
極度に希少価値の高いものは言い値で取引されます。

特に世界で初めて・日本で初めて作られたバーチャルスニーカーとなれば、その希少性は唯一無二です。

将来的に価値が暴騰する可能性は十分にあると思います。

もちろん価値がなくなる可能性もあります。

ブロックチェーンも完璧では無いですから。

まとめ

バーチャルスニーカーの特徴
  • 偽造が(ほぼ)不可能なスニーカーのデジタルデータ
  • AR等で活用される未来が訪れれば需要が高まり価格が暴騰する可能性がある
  • 極度に希少価値の高いデータは言い値で取引される

バーチャルスニーカーの将来的な価値は暴騰するかもしれませんし、0円になるかもしれません。
現時点では完全にギャンブルです。

ビットコインも最初は誰も価値を認めていませんでした。

バーチャルスニーカーが次のビットコインになるのか楽しみですね。

個人的な感覚では今のバーチャルスニーカーの価格は高すぎるかなと思っています。
仮想通貨熱が再燃している状況で生まれた存在なので、最初から高値圏で取引されているのでは無いでしょうか。

マイケル・ジョーダン本人が使用していたエアジョーダン1には約6000万円の値段がついています。
それを超える価値がつくことなんてあるのでしょうか・・・

ナイキ、シュプリーム、ルイヴィトンと言った人気ブランドが発行するバーチャルスニーカーなら一定の需要は残り続けそうな気がしますね。

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